保護施設から科学の世界へ、特別な特徴を持つ犬たちが大活躍する世界。
想像してみてください。あなたは犬です。ただの犬ではなく、無限のエネルギーと強い意欲を持ち、普通の家庭生活に馴染むのが難しい犬です。
悪気はないのですが、ちょっと(良い意味で)クレイジーなのです。残念ながら、これが原因で「家を見つけるのが難しい」とされ、一生を保護施設で過ごすかもしれません。

[Gear in photo: Front Range® Harness]
でも、良いニュースがあります!
あなたの強い集中力と遊びへの飽くなき欲求は、Conservation Canines(保全犬)にぴったりです。この組織は、保護施設から犬を救出し、人間のハンドラーとペアを組ませます。
これらの犬とハンドラーのチームは、フィールドに出て、研究者や自然資源管理者、環境保護活動家が種や生態系を理解し、保護するのに役立つデータ(糞など)を収集する訓練を受けています。

[Gear in photo: Web Master™ Harness and Gnawt-a-Cone™]
Conservation Caninesに参加できたら、最初に行く場所はパックフォレストです。レーニア山の麓にある森の中に、屋根に苔が生えた茶色の納屋と囲まれた庭があります。ここが新しい本拠地です。

パックフォレストは1926年、ワシントン大学に334エーカーの作業林地として寄贈されました。現在では、大学の環境・森林科学部の研究と実証のために使われる4,300エーカーの土地を持っています。
また、Conservation Caninesが本部として使用する納屋やキャビンもあります。苔むした茶色の納屋には、約20頭の犬が入れる広々としたケンネルがあり、屋外の遊び場にもアクセスできます。ハンドラーたちは近くのキャビンに滞在し、寝室やオフィスとして使用しています。

パックフォレストで、犬たちは食事、休憩、運動のスケジュールがきっちりと組まれています。
丘陵地の8kmのトレイルループでのランニング、バイキング、ハイキング。丘を下ると、夏の暑い日に涼むための池があります。
年配の犬たちには負担の少ない運動スケジュールが準備されています。
パックフォレストでは、ハンドラーと親しくなり、さまざまな種の糞を識別する方法を学びます。
ランニングやハイキング、水泳を楽しみ、遊び、新しいRuffwearのギアを試し、機敏性を磨きます。
またリラックスをするためにクラシック音楽を聴きます。

一生懸命に集中してトレーニングを受けた、ご褒美は最高のものが待っています!
そう、ボール遊びです!Conservation Caninesのハンドラーは、トレーニングやフィールドでの報酬としておもちゃを使います。
犬が糞を見つけると、ボールで遊ぶことができるんですね。

[Gear in photo: Gnawt-a-Rock™]
パックフォレストでの生活は、仕事やトレーニングだけではありません。ハンドラーのジェイクはランナーで、毎日走ります。
時には1頭の犬と走り、その後もう1頭の犬と再び走ります。パックフォレストのハンドラーたちは、犬たちを毎日運動させます(ランニング、バイキング、ハイキング、水泳などです。)

[Photo by Jaymi Heimbuch]
食事の時間も楽しいものです。朝食と夕食は、キブルディスペンシングトイ(餌を出すおもちゃ)で提供され、食事がエキサイティングで魅力的なゲームとなり、精神的な刺激を与えます。

フィールドで働いたり、国内各地(あるいは世界各地!)をさまざまなフィールド・プロジェクトに出かけることもあります。
またそんなプロジェクトがないときは、パックフォレストに戻ってホームベース周辺の馴染みのトレイルを楽しむことができるんです。
かなり楽しそうでしょう?

年を取ることは、必ずしもスローダウンを意味するわけではありません。
Conservation Caninesで育つ犬たちは、高いエネルギーが特長です。
だから14歳でもまるで3歳のように見えるかもしれません。
ランニングよりも負担の少ない、池で泳ぐ時間が増え、池に浮かぶおもちゃを追いかけるようになるだけです。
フィールドでの作業時間が短くなったり、日数が減ったりするかもしれません。さらに、学校を訪問し、子どもたちに科学や糞の検出作業について教えることができるかもしれません。

Conservation Caninesは、科学のために働く犬とハンドラーのチームを訓練し、フィールドに送り出す世界的なリーダーです。これらの糞検出犬とハンドラーは、世界中のプロジェクトに派遣され、その土地に影響を加えない手法を用いて、種の豊富さ、分布、資源利用、生理的健康に関する膨大な情報を収集しています。Conservation Caninesは、世界中でトラ、シャチ、フィッシャー、スポッテッドオウル、クマ、オオカミ、トナカイ、オオアルマジロ、オオアリクイなどの絶滅の危機に瀕した多様な種をモニターしました。